2019年01月31日

疾患に典型的な画像・肺炎

典型的な肺炎の陰影が、浸潤影/コンソリデーションです。

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この写真自体いろいろ突っ込みどころはあるのですが(笑)、右上中肺野のべたっとした、広がりを持った、濃い白い陰影に注目しましょう。

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CTだとこの広がり。このべたっと具合です。


ただ最近では、抗菌薬を初期から使われることから、このように典型的な、べったりした陰影が見られることは少なく、下のような気管支肺炎像を呈することが多いですね。

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限局する高吸収域が散在する、という感じです。

CTで見ても、斑状に限局する小さなコンソリデーション、あるいは結節状の陰影が散在していることがわかります。

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呼吸器研修ノート

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posted by 長尾大志 at 15:09 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート

2019年01月30日

疾患に典型的な画像・肺結核/肺非結核性抗酸菌症2

抗酸菌の症例でみられる限局性の陰影は、粒状影/結節影/腫瘤影なのか、はたまた浸潤影/コンソリデーションなのかすりガラス影なのか。

CT を見ると、粒状影/結節影/腫瘤影というのはくりっとした塊みたいな陰影として見られますのでわかりやすいですね。これらの違いは、大きさです。

粒状影:直径5mm未満
結節影:5mm〜3cm
腫瘤影:3cm以上

浸潤影/コンソリデーションは、どちらかというとべたっとした、広がりを持ったような陰影として見られますので、CTであればそれほど悩む場面は少ないかもしれません。でも胸部X線だと、結節影であっても本当にクリッとして見えるとは限りません。

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上の写真でいうと、右下の陰影なんかはべたっとして見えるかもしれないです。このように胸部X線写真ではCTと違って、結節影や浸潤影/コンソリデーションの区別がしばしば難しいことがあります。

ですから、あまりその辺りを厳密に分けるということはせずに、「限局性の(白い部分があるというような意味で)高吸収域」という言葉を使うことが多いと思います。

呼吸器研修ノート

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posted by 長尾大志 at 19:40 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート

2019年01月29日

適々斎塾「ワークショップ 変えよう!教わろう!明日からの研修医教育」振り返り7

事例としてあげていただいたのは、一つはやる気のある、学生時代に成績優秀であった研修医の先生が、おかれた状況でやる気を失われた。gifted learnerという言葉があるのですが、よくできる人なんですけれども、そのよくできるということが却って災いになったり、そうでない場合もあったりしますが、ともかく現在置かれている環境でうまくいかないということがあるわけです。

DTEへの対処としては、自己評価ととともにこちらからの評価を伝えて、問題点をあぶり出していく、原因を探るということになります。

本人に評価を伝える時は2対1など、1対1にならないように、1対1になるとパワハラやセクハラの元、またはそう訴えられる元になってしまうそうです。往診に行く車の中で、同じ方向を向いてしゃべるのもよかったそうです。

DTEの場合、まずは安心を与えるということ、それから承認し合うのが肝要とのことです。要は関係性をしっかり作るということが大切なのかなと思いました。しかしながら、しばしば経験されるgiftedでない症例、はなからやる気が全くない人に対するやり方というのは、今回はテーマに上がりませんでしたので、そこは少し残念でした。

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posted by 長尾大志 at 16:00 | Comment(0) | 日記

2019年01月28日

適々斎塾「ワークショップ 変えよう!教わろう!明日からの研修医教育」振り返り6

「やる気のない問題研修医への対応」、これが今回一番楽しみにしていたセクション、といいますか、常々悩んでいるところでありますので、期待して拝聴しました。

なんかやりにくい研修医の事例、以前はproblem learnerといっていたのですが、これは学習者のみに問題がある、と決めつけるような言葉になりますので、最近ではdifficult teaching encounter(DTE)と呼んでいるようです。

これは指導しにくい状況そのものを問題にしている、そういう言葉で、その状況で一体何が問題であるのかを鑑別し言語化していく作業が必要です。

最近、アンプロ、いわゆるアンプロフェッショナルという言葉のもとに、問題のある学生とか研修医が取り沙汰されたりすることがあるようです。その時に、これって本当に学ぶ側だけの問題なんだろうか。教える側の問題はないんだろうか。と思うことがしばしばあるのですね。

実際、あるところで「よろしくない」レッテルを貼られた方が、実際その人に接してみると特に問題がないというケースも散見されるものです。確かにちょっと第一印象はよくないけれども、こちらがきちんと指導・教育をすると、きちんとやることをやる、というようなことです。

んで、指導医の側、指導に問題はないのだろうか、ということに思いが至ったり。授業評価をみていても、なんだかなあ?というご意見を目にしたり。…いや、これ以上は書きますまい…。という文脈でのdifficult teaching encounter(DTE)、なるほど適切な言葉ですね。

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posted by 長尾大志 at 16:51 | Comment(0) | 日記

2019年01月27日

兵庫県立加古川医療センターにて勉強会

昨日は兵庫県立加古川医療センターにて、少人数で濃密な勉強会をやらせて頂きました。

滋賀から加古川、県境を3回またぎます。JR新快速は1本で行ってしまいますが…。

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2時間弱かかりますので、読書が捗ります。

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兵庫県立加古川医療センター、研修医の先生方は勉強熱心ですが、残念ながら呼吸器内科の常勤医が不在、という、全国呼吸器あるあるの病院です。そこで、今回のリクエストは「せめてきちんと胸部X線が読めるようになるための勉強会」ということで、結構時間をとって頂き、計3時間余のコースでガッツリX線写真の基礎から、ブロンコ体操、シルエットサインの使い方、そして異常影の見つけ方に至るまで、双方向でやらせて頂きました。

その後「咳」のケースカンファレンスを数例やってお開きとなりましたが、終了後研修医室では皆さん電子カルテを開けて熱心に読影されていたとか…。自分のやったことが行動変容につながると、本当にやった甲斐があるものです。

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今回お招き戴いた、河合先生、それに貝田先生はじめ参加戴いた先生方、遠方からはるばる参加されたチーム関西副代表の平賀さん、お世話になりましてありがとうございました。

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posted by 長尾大志 at 23:38 | Comment(0) | 活動報告

2019年01月26日

兵庫県立加古川医療センターにて勉強会

今日は、兵庫県立加古川医療センターにて、胸部X線漬けの勉強会をやらせて頂きました。

例によって遅くなりましたので、レポートは明日にさせて戴きます。

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posted by 長尾大志 at 23:47 | Comment(0) | 日記

2019年01月25日

適々斎塾「ワークショップ 変えよう!教わろう!明日からの研修医教育」振り返り5

そして「指導医のモチベーションについて」。ある意味一番楽しみにしていたテーマです。最近何かとモチベーション低下を痛感していますので…。ここでは鈴木先生、坂本先生からお話を頂きました。

そもそも新しいことを始める「スイッチを入れる」というのは、好奇心や興味からちょいちょいできるんじゃないかなと思います。しかしながら始めたことを継続するためには、やはりある程度モチベーションがないと続かない。こういうこともよく経験されるかと思います。

そのためにインプットをした時に、それをアウトプットする、さらにそれに対してフィードバックをもらう(ここが大事)、というシステムを作ることが、継続的にモチベーションを保つコツなのかなと思いました。

フィードバックがありますと、研修医や学生さんからも学ぶ機会もありますし、そこでまた議論が活性化する、刺激を受ける、ということもモチベーションにつながります。

また、勉強会のアンケートは参加者からも漏れなくもらうことと、指導者同士で良いところを評価し合うというシステムも取り入れてみたいと思いました。

それから勉強会の内容を、内部の人々でシェアするだけでなく、外向けに発信をしていくということは、アピールにもなりますし、それがコンテンツにもなっていきますので、いいことずくめだなあと思いました。

外発的モチベーションと内発的モチベーションのお話がありました。外発的なものは強制、義務もそうですが、評判、名誉、報酬、こういったものも含まれるそうです。

では内発的とはどういうものか。そういった何かのために行うわけではないもの。個人的には承認はこちらではないか、と思っていたのですが、やはり承認そのもののために行うとするならば、それは外発的になるそうです。

本来内発的モチベーションというものは、それ自体に喜びがあるということになるということですが、実際問題としてはそこに至るのはなかなか難しく、フィードバックをもらったり、お互いに褒めあったりする事で承認欲求を満たす、こういうこともモチベーションの維持につながるのではないかと思いました。

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posted by 長尾大志 at 18:12 | Comment(0) | 日記

2019年01月24日

適々斎塾「ワークショップ 変えよう!教わろう!明日からの研修医教育」振り返り4

続きまして、「在宅医療や多職種連携を含めた外来診療教育」。適々斎塾おなじみの小林先生、大場先生、安田先生、中西先生から実例、ご経験をふんだんに交えたお話を伺い、「やってもらうと大変教育効果が高そうな実習」像が浮かんで参りました。

・外来にでる研修医や学生のプロフィール、抱負を書いてもらい、教育理念と共に外来に張り出す。患者さんの待ち時間の気晴らしになり、患者さんが進んで診療に協力して頂ける。個人情報などには十分な配慮が必要。

・外来教育のコツは、楽しむ、任せる、誉める。お話好きな患者さんや難聴の患者さんととことん話をさせる。

・入院患者さんの退院計画を考える。退院前カンファレンスに参加する。主治医意見書のための聞き取り、自宅訪問をさせる(これは難しそうですが…)。

・実習の都度、フィードバックをする、感想を書かせる。

・「多職種」との絡みということでは、実習自体を看護学生と組ませるとか、多職種カンファレンスで医師としての理想を語り、理想像を見てもらうというところも参加すれば出来るのかなと思います。多くの先生方が異口同音にカンファレンスや外来の効用を語っておられたのが印象的でした。

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posted by 長尾大志 at 11:45 | Comment(0) | 日記

2019年01月23日

適々斎塾「ワークショップ 変えよう!教わろう!明日からの研修医教育」振り返り3

佐田先生、西澤先生、和足先生のお話に加えまして、研修医の立場から頼島先生と水谷先生にもお話を聞かせて頂きました。やはり研修医の立場からのお話というのは非常に参考になるところが多かったです。先生方の話を総合して、今後考えていかなくてはならないなという点は以下の通りです。

・やはり医学教育の要諦は、ベッドサイド教育+カルテを書いてそれに対するフィードバックをもらう、ここにあると実感しました。また診察を横で見てフィードバックするということも、教育効果としては抜群で、手間はかかりますけれどもやはり積極的にやっていきたいと思いました。

・知識や手技は本やハンズオンなどでも学べるわけですが、気持ちや情熱といったものは病院でしか学べない、確かにその通りだと思います。ますますその感じでやっていきます。

・手技というのは、成長が目に見えやすい、わかりやすいものであります。わかりやすい成長というのは、若い人たちにとって蜜の味、甘いものであります。ついついそういった面での成長を、若い人が偏って志向しがちになってしまう点も見過ごせません。

・本当に初期研修医の間に習得すべきことは、ものの考え方、患者さんのみかた、そういったところ、まず医師としての第一歩を踏み出すというところのはずです。

・所詮、初期研修医のできる手技なんて、多少の上手下手はあっても誤差の範囲で、それを最優先に置くというのは近視眼的すぎるように思います。この点に関しては、いくら若い人が「経験をどんどん積みたい、ものの考え方は後回しでいい、後回しと言うか別にやらなくてもいい」と志向されていても、それはよろしくない。ここは指導医の教えたいことと若い人のやりたいことのギャップがある、と言われても、そこは譲れません。もちろん手技もやるんですけれどもしっかりした考え方を身につけていただくように導くべきであります。

・お看取りは大きな経験になったという話があり、重い話ではあるのですが、やはり医師と患者さんやご家族との、これまでの関係性が集約される場であるという意味でも、特に良い関係を結べている患者さんの看取り現場は、若い人たちにとっては大変心を動かされるものになるかと思います。

・そういうことも含めて、真似したい、そうなりたいと思える指導医との出会いの場になることが良い教育現場なのでしょう。指導医の姿とは、講義もそうですし、患者さんとの関わり、病状説明の現場、学会発表の姿、苦労話なども大いに刺激を受けるようです。

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posted by 長尾大志 at 12:29 | Comment(0) | 日記

2019年01月22日

適々斎塾「ワークショップ 変えよう!教わろう!明日からの研修医教育」振り返り2

関西医科大学の西澤先生、そして島根大学の和足先生にも、同様のテーマでお話をいただきまして、それを承った上で今後やっていこうと思うことを挙げていきます。

・やはり授業のアウトカムを決める、到達点を決めることはとっても大事です。本来学習者の行動を変えるあたりが妥当なところですが、最終目標は当然患者さんのアウトカムを変えることです。その最終目標に向かって、どの程度学習者に介入できるか、ここがポイントの一つだと思います。

・それとやはりice breakingは大事ですね。最初の雰囲気づくりはとっても重要だということを再認識しました。あまりこれまで意識せずにそういうことはやっていたんですが、今後はしっかりとした意識を持ってやっていきたいです。

・フィードバックをもらうこともとっても大事ですね。一コマ一コマで必ずアンケートをとっていくという話がありましたが、少なくともある程度のところでフィードバックをもらうことは大事なのかなと思いました。そのためにはやはりスマホ入力のツールを使うべきかもしれません。紙に書く形式の授業評価は、一般的にはあまり集まらないとされています。

・外来実習で予約患者さんを見せる時は同じ疾患をいくつか見せて疾患のスペクトラム幅を見てもらうというのもいいアイデアだなと思いました。

・また1日の最後に振り返りも大切なことだと再認識しました。

・指導医が教えたいことと、研修医が知りたいことの間にギャップがあるknowledge gap。これは必ずあると認識して、よく研修や学生さんと話し合ってレクチャーのテーマなどを決めていきたいと思いました。もっと言いますと、レクチャーから全て研修医に企画させるというのも将来的にはありなのかなという風に思いました。

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posted by 長尾大志 at 18:25 | Comment(0) | 日記

2019年01月21日

適々斎塾「ワークショップ 変えよう!教わろう!明日からの研修医教育」振り返り

まずは今回の総合司会・天理よろづ相談所病院の佐田先生によるアイスブレイクの後に「現況と本日のワークショップに対する期待」をグループで語り合いました。実はここから壮大なアクティブラーニングの実践が始まっていたわけです。

その後佐田先生と関西医科大学の西澤先生、島根大学の和足先生による講演「研修医に対する効果的な講義と院内勉強会」。

レクチャーは心拍数を下げ、副交感神経優位になって、要するに眠くなります。レクチャーの中にアクティブラーニングを取り入れますと、脈拍数が上がる。そうです、つまり交感神経が優位になり、目が覚めるのです。

とはいえ1対多数のレクチャーは決して無駄なことではありません。

レクチャーのメリットとしては一度に大人数にものを伝えることができる。非常に重要なポイントです。それから、直接、面と向かってお話しすることで、こちらの教えることに対する熱意を伝えることができます。それともう一つ、やはりしっかりとお話をすることによって、難しい内容を噛み砕いてお伝えできる、難しい内容に対する導入をすることができるというところでした。

このポイントは私が常々意識して実践しているところでもあり、大変共感できました。また、ポイントは、レクチャーの最初に、これから何をするか、期待させるというところかなと思います。


レクチャーから得られた情報は、まず視覚・聴覚の感覚記憶として保存されますが、その時間はわずか2秒。そこでまさに「右から左へ抜けていく」という感覚の通り、スルッと脳を通り過ぎるわけです。

そこから作業記憶に保存されるためには、何らかの関心を寄せる必要があります。関心、引っかかりがあれば、感覚記憶が作業記憶に保存されます。しかしながら作業記憶も保持期間は 15秒から30秒程度であり、その後は消えゆくばかりです。

そこでそれを長期記憶にするためには、再確認、つまり復習という作業を行う必要があります。もう一度記憶を呼び起こすのです。それによって分類・蓄積され、記憶が永続的に残るわけですが、この呼び起こすという作業のために、自分の頭で考えアウトプットする、それがアクティブラーニングということになります。

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posted by 長尾大志 at 17:57 | Comment(0) | 日記

2019年01月20日

EMA meeting参加振り返り

というわけで昨日はEMA meetingに参加させて頂き、「肺が真っ白、その次は?」というお題での講演と、その後のワークショップ見学をさせて頂きました。

たぶん、バリバリの救急の先生の集まりでお話しさせて頂く、というのは初めてでしたので、少しでも楽しんで頂けるよう、「肺が真っ白」の疾患をたくさん集めて鑑別を考えて頂き、最後に「呼吸器内科医はこんな感じでやっています」的なところで締める感じでやらせて頂きました。

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一応途中の伏線たちを最後のまとめでざざっと回収する感じでやらせて頂きましたが、おおよそ楽しんで頂けたようで、ホッとしました。今回、EM Allianceの役員?世話人?である、本学卒業生の川口先生がお招きくださったのですが、責任を果たせたかなあ??

救急新世代の先生方によるファシリテートと講義、GWなどなど、参考になることが目白押しで、刺激に満ちた1日でした。メモも山ほどとりまして、今後のプレゼンにどしどし取り入れていきたい、と思っております。

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それにしても、全国各地から志のある先生方が集まってこられている中に、知り合いの先生が少なからずおられたのには感銘を受けました。やっぱり、熱心な先生方はこういう場に集ってこられるんだなあ、と。
卒業生も何人も居て、近況や、呼吸器内科になった人の話を教えてもらってとってもうれしかったです。

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懇親会では、表紙.jpg
検査ができない!?専門医がいない!?現場で役立つ呼吸器診療レシピ争奪、胸部X線クイズ!をやっちゃいました。めでたく、薬師寺先生のご正解で、万事丸く収まりました??

そして今日は丸1日、適々斎塾の「ワークショップ 変えよう!教わろう!明日からの研修医教育」。こちらも学びが満載で、おなかいっぱいで咀嚼消化が追いついておりませんので、明日からしっかりまとめてご報告させて頂きたいと思います。来年度からの研修医指導と学生臨床実習が、たぶん大きく進化すると思います。

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posted by 長尾大志 at 22:58 | Comment(2) | 活動報告

2019年01月19日

EMA meeting「肺が真っ白、その次は?」@京都第一赤十字病院

というわけで、今日は表記の、EMA meetingにて「肺が真っ白、その次は?」というお題でやらせて頂きました。しかし既に今日でなくなるお時間。しかも明日もお早いので、レポートは明日とさせて頂きます。

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posted by 長尾大志 at 23:52 | Comment(0) | 日記

2019年01月18日

疾患に典型的な画像・肺結核/肺非結核性抗酸菌症

肺結核、肺非結核性抗酸菌症の典型的・特徴的な陰影として、一つは肉芽腫病変を反映した結節影があります。結節内部は乾酪壊死巣で、壊死物質は気管支から流れ出してしばしば空洞を形成します。

どちらかというと、肺結核では、特に初期は1つ大きめの病変(しばしば空洞を伴う)があって、その周りに小さな粒状影や結節が集まっているというような陰影が特徴的です。

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一方肺非結核性抗酸菌症では、両側にパラパラと大小大きさが不揃いの結節が散っていることが多いという印象があります。その結節はある程度の大きさになってくると内部に空洞を生じ、黒く抜けて見えることがあります。

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それからどちらも結節が所属する気管支の枝が気管支拡張を起こして、壁が肥厚していたり気管支そのものの径が大きくなっていたり、という所見が見えることもあります。

それと特に非結核性抗酸菌症(MAC症)の場合では、結節より遠位・末梢の胸膜が肥厚しているような像も見られることがあります。

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…という所見等は CT だとよく見えるのですが、普通の胸部X線だとなかなか見づらいものです。特に小さな結節の空洞病変というのは、胸部X線写真では認識できないこともしばしばです。

胸部X線写真ですとこんな感じ。

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パラパラと散在する、結節のような限局性の陰影。しばしばその中に空洞のような黒っぽい陰影が見られることもあります。それから一部気管支壁の肥厚(トラムライン)のような線が見えることもあります。それから胸水が見られることもあります。通常は片側に見られますが、病変が両側にあったり心不全が合併したりすると両側に見られます。

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posted by 長尾大志 at 18:17 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート

2019年01月17日

疾患に典型的な画像・気胸

気胸で典型的に見られる画像はこんな感じです。

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・患側の肺野内に肺の外縁である「線」がみえる
・「線(肺)」の外側は、(空気しかないので)真っ黒、肺紋理はみえない
・「線(肺)」の内側は、(肺の縮み具合にもよるが)白っぽくなる
・(時間が経つと)胸水がたまりニボーがみえる

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posted by 長尾大志 at 19:02 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート

2019年01月16日

疾患に典型的な画像・特発性肺線維症(IPF)

IPFに典型的な画像ではこんな特徴がみられます。

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・胸郭は小さめ(横隔膜は上昇している)
・下肺優位、特に横隔膜付近の肺野濃度が上昇している
・(濃度上昇により)横隔膜の線が不明瞭になっている
・濃度上昇の中に網状影がみられる
・下葉の容量減少を反映し、毛髪線が下方に移動している

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胸部X線写真におけるこの濃度上昇をどのように表現するか。難しい問題です。写真の、中肺野あたりの陰影であれば、ふんわりと何となく白っぽくなっている、「すりガラス影」という表現でよさそうで、下肺野になるとそこに網状影が乗ってくる、という感じかと思います。

CTをみると、網状影にあたるのは、経が数mm程度の嚢胞が数層重なって形成される、蜂巣肺であるとわかります。

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posted by 長尾大志 at 16:57 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート

2019年01月15日

疾患に典型的な画像・COPD

COPD

COPDに典型的な画像はこんな感じです。

・パッと見胸郭が大きい(横隔膜が低下している)
・横隔膜の平低化(平坦化)と共に両側肋横角が鈍化
・心陰影は縦長になり、左右対称(滴状心)

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この写真では心陰影の特徴以外合致します。

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posted by 長尾大志 at 17:42 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート

2019年01月14日

授業評価へのレスポンス

学生さんから頂いた授業評価、ありがたく拝読しまして、それに関する返答を求められます。一部紹介させて頂きます。

(ここから)
Q:今回の授業評価から、この授業について気づいた点は何ですか。
A:めちゃくちゃ分かりやすかった、とか、とってもよかった、とか、最高だった、とかいう意見が多数ある中で、すごいスピードでスライドが進んでついていけなかった、という意見や、ピンとこなかった、と言うごく少数の意見がありました。一対多数の授業では、かなり不均質な集団である学生のすべてを満足させることは困難である、ということがわかりました。いろいろな教育法をレビューしてみますと、すべての学習者を満足させるには個別授業や、個人で速さを調節できるeラーニングが望ましいかと思われます。このあたりが1対多数の限界であるように思います。

Q:反論があれば記入してください。
A:改善してほしい事項で、「レジュメで図が抜けているところがあったのが気になりました」という意見がありました。これは授業の最初に「著作権で問題のある図はレジュメから省いております、その部分は教科書の参照ページを示します」とあらかじめ説明をしておりました。ひょっとすると、遅刻して聞いておられなかった可能性があるように思います。
また「昔のキャラクターを知らずピンとこなかった」という意見もありましたが、スマホの集計によると、教室の過半数の学生さんには認知されていたようであり、それに関しても、ご意見としては承りますが、全く変えてしまうということは致しかねるかと存じます。

Q:改善策があれば記入してください。
A:今回改善してほしい事項として挙げられていたのは、レジュメの穴埋めをさせる四角のサイズの問題で、横の字が見えにくくなっていた、という指摘がありました。逆に言うとそれだけでした。早速修正しましたので、来年も同じレジュメを使うのであれば大丈夫かと思います。しかし、今後1年で、新たな知見や教育技法を取り入れ、スライドやレジュメを修正することも多々あるかと予想されます。気をつけて作りたいと思います。
個人的意見としては、アクティブラーニングを導入するためのシステム作りを1個人の努力に依存するのではなく、大学として取り組んでいただければ幸いです。
(ここまで)

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posted by 長尾大志 at 12:14 | Comment(0) | 先輩研修医・学生さんの感想

2019年01月13日

医療技術セミナースキルアップ「ACO(エーコ−)の架け橋〜咳と低酸素」

今日は東京入りし、医療技術セミナースキルアップ「ACO(エーコ−)の架け橋〜咳と低酸素」のお話をさせて頂きました。

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これまでに何度かACOのお話をやらせて頂いてますが、やるごとに自分でもポイントがわかってきて、だいぶスッキリとお話が出来たかと思います。それにしても自分で言っていて思ったのですが、CPFEとACOって、根っこは同じ臭いがしますねー(病態という意味ではなく)。

今回ちょっとした都合で飛行機を利用しましたが、慣れないのでやはり緊張しました。実は羽田に行くのは初めてでしたが、いろいろリニューアルされているようで、結構楽しめました。

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トルコ料理もよかったし。

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しかし、「ずんだ茶寮」まであるとは…。仙台空港で必死に探して大慌てでずんだシェイクを飲んだ、10月の自分に教えてあげたい。

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posted by 長尾大志 at 22:53 | Comment(0) | 活動報告

2019年01月12日

ケアネットDVD Dr.長尾の胸部X線クイズ 上級編 発売のお知らせ

少し前から右側には載っておりますが、ケアネットさんから「Dr.長尾の胸部X線クイズ 上級編」DVDが発売となります。

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Dr.長尾の胸部X線クイズ 上級編 /ケアネットDVD DVD-ROMをamazonで購入 症例写真クイズで読影腕試し!上級編は、専門医も迷う12症例に挑戦しましょう。

お試し動画もご紹介します。メインキャラクターはレントゲンのレン子さんです。お試しだけでも是非。

https://carenetv.carenet.com/freeplay.php?series_id=259
https://carenetv.carenet.com/series.php?series_id=267

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posted by 長尾大志 at 11:36 | Comment(0) | 活動報告